植物生態学の分野で、植物の環境適応のしくみを研究しています。環境変化の指標としてコケ植物が注目されてきました。しかし、自然の中で植物はど んな影響を受けているのか、また、どんな性質を持つために指標となるのでしょうか。植物はさまざまな環境ストレスを受けながら生育すると考えられますが、 室内の生理実験だけでは自然界の複雑な仕組みを解明できません。植物の分布・群集構造・生活史・気象などを野外観察し、アメダスデータを用いて生態的特性 と雪国の環境要因の関連性を解析しています。人の生活空間に適した植物資源を探求して温暖化防止に役立てたいものです。森林破壊に伴う絶滅危惧種、アセス メント、自然誌調査などにも参加して、地域の豊かな景観保全に貢献する生態学を目指しています。研究室の学生は、薬用植物園を利用して、研究を進めています。