サルモネラ

 

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アメリカで最も多くの死者を出す食中毒はサルモネラによるものです。それだけ件数が多く、重症化しやすいといえるでしょう。件数が多い理由のひとつは、この菌が様々なところに生息していることかもしれません。原因食のNo.1は卵と鶏肉、ついで豚肉、牛肉ですが、果物や野菜からの感染も牛豚肉と同程度です。したがって、何が原因食になっても不思議のない食中毒菌と言われています。

しかしいちばん怖いのは卵と鶏肉です。アメリカのサルモネラ食中毒で原因食の分かった事例のうち1/4が卵が原因です。生卵をよく食べる日本では、もっと確率が高いかもしれません。

サルモネラはたくさんの型(エンテリティディス、ネズミチフス、ニューポートなど1000を超える)があり、それぞれの型が様々な環境に適応しているようです。

【分布】サルモネラは,自然界に広く分布し,哺乳動物,鳥類,は虫類,両生類などから高率に検出される。

【原因食品】卵や鶏肉など。

1万個に1個くらいの鶏卵が、S. Entiritidisを含む。

【症状】腹痛,水様便の下痢。発熱は38〜40℃に及ぶこともある。

S. Entritidisは感染例が多く、毒力が強く、死亡例もある。

治癒後も数パーセントの人が保菌する。



 

チフスのメアリ

1869年アイルランドに生まれ、83年に米国へ移住。住み込み料理人としてニューヨークの銀行家の家で働くが、その一家に冬には珍しい腸チフス感染を引き起こす。当時腸チフスの致死率は10%に達し、

腸チフス菌感染者の3-5%は無症状で、しばしば何年にもわたって排菌し続ける。

メアリを含む保菌者はしばしば胆石を持っている。患者から取り出した胆石にチフス腸菌を植えると、菌はバイオフィルムを形成した。

 http://ja.wikipedia.org/wiki/メアリー・マローン