卒業生の皆さんへ
卒業生の皆さんへ
新潟薬科大学・応用生命科学部の選択科目である「食品安全学」は、HACCPシステムの構築ができる人材の養成を目指す講義です。HACCPは食品安全を確保する最も優れた方法として、世界各国で食品安全の法規、規制に取り込まれています。日本でも変更が加えられた形で食品衛生法で定められた「総合衛生管理製造過程 」という承認制度の基礎になっています。平成9年2月3日に厚生省から示された以下の通知の要件に「食品安全学」の履修者は該当するとの返答を厚労省からいただきました。
各都道府県・各政令市・各特別区衛生主管部(局)長あて厚生省生活衛生局食品保健・乳肉衛生課長連名通知
『総合衛生管理製造過程の承認制度に係る「HACCPシステムについて相当程度の知識を持つと認められる者」 の要件等について』
総合衛生管理製造過程の承認を受けるためには、担当者の中に上記の要件を満たす者が必要となります。また、近年注目されているISO 22000の取得でも、HACCPの理解が必須となっています。この2つの取得を目指す企業では、上に挙げた要件を満たすために従業員を3日間程度の教習に派遣しています。しかし「食品安全学」を履修した本学の卒業生は既にその教習が終了したとみなされます。
この「資格のようなもの」(厚労省は「資格とは呼ばないように」と言っています)を使って職場で活躍するチャンスがあれば、積極的に活かしてください。必要な卒業生には認定証を発行しています。ご連絡ください。
特に食品科学コース(かつての食品科学科)の卒業生は「食品安全学」のほかにも、「食品微生物学」「食中毒疫学」「食品安全学実習」なども履修しています。従って、上の要件以上の知識と技能を習得しています。しかし、実際に仕事の上で活用しようという卒業生は「もう一度」勉強し直すことを強くお薦めします。聞きたいことがあったら、メールを下さい。
食品微生物・食品安全学研究室
浦上 弘
総合衛生管理製造過程の承認に必要な「HACCPについて相当程度の知識を持つと認められる者」について
用語の解説
卒業生の職場の皆さまへ
左に説明しましたように、 総合衛生管理製造過程、ISO 22000、FSSC22000、SQFなどの取得をお考えでしたら、「食品安全学」を履修した卒業生をお役立て下さい。また、安全性の確保は食品産業にとって最低限の要求事項です。取得するしないにかかわらず、お役に立てるはずです。ご不明な点がありましたら、浦上までお問い合わせ下さい。