お米の美味しさは、品種、産地、気象条件、栽培方法などによって変わります。美味しさの評価は、ヒトが試食して評価する「官能検査」と、物理化学的な測定に基づいて評価する「理化学的評価」とがあり、前者は基準的な方法ですが、国や地方、あるいは個人の嗜好によって変動するという問題があります。一方、後者は、同じ方法や装置を使用すれば、国や個人が異なっても普遍的な結果が得られるという長所がありますが、あくまで間接的な評価であり、これらの両方の評価が必要と考えられます。
当研究室では、米の食味に影響する成分(タンパク質やアミロース含量)の測定、米粉の糊化特性の評価、米飯物性(硬さや粘り)の測定、最近新たに開発したヨード呈色走査分析法などに基づく食味の評価方法の開発に取り組んでいます。