私は料理することが決して嫌いではなくて、土日だけですが、よく晩飯をつくっています。その時には、料理の本やホームページの助けを借ります。近ごろはネットにたくさんのレシピがあって、本当に便利です。そういった本やホームページは、「美味しい」、「手早い」、「安上がりの」、「楽しい」料理をつくる方法を教えてくれます。
これから始めるこのホームページは、ひと味違ったものにしようと思っています。料理そのものについては、私は初心者ですから大したことはお伝えできません。しかし、世にあまたある料理のホームページで「安全」を看板に挙げたものは、きっとありません(まじめに調べていませんが)。というわけで、これから始まる料理教室は、料理の素人、自称「食品安全」のプロによる「どうしたら食中毒にならずにすむか」の料理法です。
タイトルの「HACCP(ハセップ)」というのは、食品を安全につくるための最良の手法と言われるもので、食品工業では世界的に採用されています。私たちの研究室では、その普及、教育も活動のひとつとしています。ご家庭で調理をするときに、本当のHACCPはちょっと無理です。でも、その考え方を取り入れたHACCP的な解説を心がけています。それを守っていただければ、家庭での食中毒を1/100にできると確信しています。
これからメニューのレパートリーを増やしていきたいと思っています。レシピを10種類もこなせば、「安全な調理法」をマスターしていただけるようにしたいと考えています。
2015/4/22 浦上 弘