米は白だけじゃない?

応用生命科学部公式ブログをご覧の皆さんこんにちは!
 
今回は、「食品植物資源論」という講義について紹介したいと思います。
この講義では、米を中心に食品の歴史や需給状況、物質特性、味や香りの評価方法などについて勉強します。
 
突然ですが、皆さんは和食と聞いて何をイメージしますか?
私は、健康的やヘルシー、一汁三菜などのイメージが浮かびました。皆さんも健康的な食事をイメージする人も多いと思います。
実際の日本食の栄養機能の特徴は、高炭水化物・高食物繊維・高ミネラル・高ビタミン・高消化性・高ポリフェノールに加え豊富な水産食品によりDHA・EPAなどのω-3脂肪酸が多いことなどが挙げられます。しかし、漬物や塩、醤油の使用による高食塩やカルシウムと鉄が不足気味であることなどネガティブな特徴もあります。とくに、食塩が多いことは意外ですよね。
 
続いて、現在、新潟県農業総合研究所作物研究センターにより研究されている新規米について紹介します。
この研究所では、米飯としてのおいしさを求める一般米に加え、ポリフェノールが多い赤色や黒色の色素米、硬く粘りが少ない高アミロース米、GABAやビタミンEが多い巨大胚芽米、難消化性デンプンが多い超硬質米などの研究が行われ、抗酸化食品(色素米)、低GI食品(高アミロース米、超硬質米)、発芽玄米(巨大胚芽米)などの新しい使用用途の開発が推進されています。
 
 ↑現在、研究されている様々な米
 
近い未来、食卓に色とりどりの米が並ぶ日が来るかもしれませんね。
 
私は、現在この講義で米を中心とした作物について学んでいます。日本人の1番身近な食材である米ですが、栄養素や機能性などまだまだ知らなかったことを、楽しく学べています。興味がありましたら是非受講してみてください。
 
最後まで読んでいただきありがとうございました。
 
出典
・ごはん彩々 「新之助誕生秘話(前編) コシヒカリを水稲の横綱に育て上げた新潟県が、満を持してデビューさせた新之助の実力とは?」 (参照日2022年12月7日)
・新潟薬科大学 「研究室紹介|食品・作物資源利用学研究室」 (参照日2022年12月7日)
生命産業創造学科:笹川 元希
本記事相談教員:若栗 佳介、伊藤 美千代
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投稿日時: 2022年12月08日 (木)

カテゴリ: 生命産業ビジネス学科